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銀河ヒッチハイク日記


[その他] エキスポランド「風神雷神II」の事故についての考察

2007年05月21日 04:27更新

本来ジェットコースターというのは感覚的な恐さの割には安全な乗り物なんですけどね

エキスポランドには誘われて2、3度行ったことがあるけど、ジェットコースターとかはすごく苦手なので「風神雷神II」には乗ったことありませんでした。
円谷英二の遺作とも言われる「ダイダラザウルス」には乗った。

今回の事故については直接の原因は「車軸の破損による脱線」ということがはっきりしていて、「なぜそれを未然に防げなかったのか」が焦点になりそうですね。
それについては今後調べが進むのだろうけど、この事故は古くからある一般的なジェットコースターとは違う、立ち乗り型特有の構造が悲惨な事故に繋がったということについて素人なりに考察してみます。

重心の高さによる大きな負荷

昔ながらの箱の中に座るタイプのジェットコースターの場合、構造物のほとんどは床下に集中しています。床より上にあるのは「箱」の四方を囲む枠と椅子、宙返り系だとこれに上半身を固定するバーが加わります。
それに対して立ち乗りタイプだと、身体を支える主体は腰よりも上の部分で、しかも立った状態で支えるということは構造物自体も通常タイプよりずっと高い位置にあり、さらに乗客も立っているのだから座って乗るよりもかなり重心は高くなります。
このように全体的に重心が高くなっているということは、左右の動きに対するレールや車軸への負担も通常より大きくなっていると考えられます。

もちろんそんなことは設計時に把握してそれに見合った強度なりを確保しているのは間違いないですが、それでも長期稼動による損耗ペースは通常のものよりも速いと思われるので、もしも通常のコースターと同程度の基準でチェックやメンテナンスを行っていたとすれば「不十分であった」と判断される可能性はありそうです。

ちなみに乗車姿勢は似ていても姫路セントラルパークの「ディアブロ」のようなぶら下がりタイプだと逆に重心は極端に低いため、構造への負担は比較的低そうです。もともと立ち乗りタイプはこのぶら下がりタイプに対抗して「もっとすごいやつ」として登場したんだよなぁ。

重心が高いと大きく姿勢が崩れる

上は「車軸破損に至るまで」の話でしたが、車軸がクラッシュした後にも「重心の高さ」は影響してきます。
重心の低い通常タイプの場合なら、ほとんどの場合車軸が壊れても箱が傾く程度で、大きな衝撃はあるでしょうが横倒し状態にまでなることはそうそうないと思われます。
「風神雷神II」の事故では脱線した二両目は横倒し。重心の高さが災いしたのは間違いなさそうです。

今後は頭部の保護が盛り込まれそう

もちろん車軸の破損、脱線は安全上の重大問題ですが、今回の事故の場合さらに深刻なのは「頭部を挟まれて死亡に至った」という点です。
通常宙返りコースターなどで上半身を支えるバーがカバーしているのは肩から胸にかけて。事故の写真を見ると「風神雷神II」は肩から脇の下を通るようにバーが延びています。
どちらにしろ頭部を守るのは後頭部のヘッドレストだけで、この事故のような「挟まれ事故」を防ぐようにはできていません。
このような「頭部を挟まれたために死亡」という事故が起こった以上、脱線を防ぐ対策の強化はもちろんですが「万が一脱線しても頭部は保護する」という対策も迫られる可能性が高いと思います。
具体的には頭の両サイドにも保護バーが伸びるような形になるんじゃないかと思います。
そうなると視界は大きくさえぎられて正面以外はほとんど見えなくなりそう。最初にガタンガタン昇って行くときに「うわー、高いー」と左右を見渡すことができなくて、見えるのは前の席のヘッドレストだけ?

まあ、個人的には絶叫マシン全般が苦手なので別に困りませんが。

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