去年から楽天証券で海外ETFを買えるようになりました。取り扱い銘柄もすごいペースで増えています。
で、私は以前から「きっとそのうち米国ETFを扱うネット証券会社が現れるだろう」という希望的観測で、外国株式投資信託はあえてアメリカの株を扱うものは買っていませんでした。
そしたらたまたま口座を持っている楽天証券で海外ETFを取り扱うようになったので、けっこう嬉しかった。(^o^)
ところでアメリカのETFを買うには米ドルが必要、だから当然ながらアメリカの株などを取り扱っている証券会社なら日本円を米ドルに替えるサービスもやっています。
だいたい1ドルあたり25銭の為替手数料を取るところが多く、銀行の外貨預金が1ドルあたり1円なのと比べるとかなり安い。
でもFX(外国為替証拠金取引)を利用すると、もっと為替手数料を安くすることが可能なのです。
先に言っておきますが、この方法は使える条件がけっこう限定されています。
まず、米ドル振込みを受け付ける証券会社でないとダメ。いくつか調べてみたけど、どうやらネット証券会社では楽天証券のみのようです。
さらにFX業者も「外貨受渡し」サービスをしているところでないと使えません。ほとんどのFX業者は外貨のポジションを持つことはできても、それを外貨のまま引き出すことはできないんです。
さらに銀行の外貨預金口座も作っておく必要があります。
で、具体的な方法ですが、
1.FXで米ドルの買いポジションを持つ
2.そのポジションを現受け(ドルとして受け取る)のに必要な額までFX口座に証拠金を入金する。
3.FX業者に外貨受渡を発注して、銀行の外貨預金口座でドルを受け取る。
4.外貨預金口座から証券会社にドルを送金。
5.あとは米国ETFや米国株を買うなり、米ドルMMFでじっくり利息を受け取るなりお好きなように。
「1と2が逆じゃねーの?」と思った人もいるでしょう。それはある意味正解。すぐにドルを受け取りたいならその方がいいでしょう。
でもこうすることで「ちょうどドル安になったので今のタイミングでは現金が十分にない」という場合も、FXなら最低限の保証金でポジションを持っておいて、資金に余裕ができてからドルを引き出すことができるわけです。
引き出すまでの期間中もスワップポイントを受け取れるのでお得。
ただしこの方法はいろいろと制約も多いので、それについてもきちんと書いておきます。
FXというと投機的なハイリスク取引というイメージが強いですが、基本的には同じ額の外貨預金とリスクはほぼ同等です。
違いは外貨預金だとその外貨と同等の額だけ日本円を差し出さないといけないのに対して、FXは差金決済を基本にしているため少ない日本円で大きなポジションを持てること。
1万ドル持っていればドルが1円下がるごとに1万円の損失となることは同じですが、FXでは損失額が差し入れている証拠金の額を上回りそうになると強制決済されてしまいます。
だから先に紹介したように「今すぐにはドルを買うお金がないからポジションだけ持っておく」という手を使うときは、差し入れる証拠金の額には余裕を持たせておきましょう。
FX業者によってルールは違いますが、レバレッジ5倍程度ならポジションを持ったときよりドル下がってもが20円くらいまで耐えられるのでまあ大丈夫かな?
FX業者から外貨預金口座へ、外貨預金口座から証券会社へ送金するときに、それぞれ手数料がかかります。どこの銀行でも金額に関わらず数千円ぐらいのようです。受け取る側の銀行によってはさらに「リフティングチャージ」という手数料も取られるらしい。
このためよほど大きな額(10万ドルくらい?)を送金しない限りは証券会社でドルを買った方が得です。「今はまとまった現金を出せないけど、ドルが安くなっているので今のレートでドルを持っておく」ということでない限り、あまりこの方法を使う価値はありません。
(ただしFX業者、銀行、証券会社の組み合わせ次第ではそうでもない。詳しくは後述)
どうせ「その2」の問題があるのでほとんど無視してもいい話ですが、FXのポジションはどこも1万ドル単位か千ドル単位です。
で、ここからは個人的な皮算用ですが、今のところ米国ETFを買えて米ドル入金を受け付けるところは楽天証券くらいしかなさそうです。選択の余地なし。
楽天証券は設立経緯の絡みもあって、外貨を入金するには三井住友銀行の楽天証券名義の外貨預金口座に送金することになっています。
私はFXの方は「外為どっとコム」を利用しています。こちらも現受けは三井住友銀行を経由して行います。
さらには私自身、三井住友銀行に外貨預金口座を持っています。意識してこうなった訳でなく、外貨受渡しについて調べていたら気がついたんですが。
それでですね、同一銀行間の外貨送金は手数料がかなり安くなるんですよ。三井住友銀行の場合、一回1,500円で済みます。つまりこの組み合わせだと送金コストは合計3千円。FXを利用した方が得になるボーダーラインはかなり下がります。
ついでに「外為どっとコム」では現受けの送金先が三井住友銀行で、かつ送金額が1万ドル以上だと送金手数料を無料にしてくれるキャンペーン中。
かなり魅力だけど、私はちょっとそんな大金を用意できません。
今のところは4千ドルくらいをFXから引き出して、さらに外貨預金で持っているドルも足して海外ETFを買う資金にしようとしています。単純に考えれば4千ドルだと為替手数料よりも送金手数料の方が高くつくんですが、FXには去年の11月に1ドル=115.80円のときに作ったポジションがあるので、今のレートでドルを買うよりはずっと割安。ちなみに外貨預金の方は1ドル=109円くらいのときのもの。
こういうものを保有しているので、今の時期に新たにドルを買う気になれないんですよ。
あ、余談。楽天証券もFXをやってますが、ここは現受けサービスはやっていません。
楽天証券のFXからドルを現金で引き出せたら、ここに書いた手法はもっと使えるものになるんですけどね…
検証記事作成ご苦労様でした。実用性はともかくとして、手法の一つとしてこういうのがあるということは、認識させていただきました。ありがとうございます。
なぜか同じ内容が2重に…orz<br><br>整理してみると「使いどころが難しい、このためだけにFXに口座を作るほどの価値はない」ということを思い知りました。
マネーパートナーズのような「ネット両替」がもっと増えてくれるといいんですけどね。<br><br>最低取引単位がなく、クイック入金+外貨送金手数料無料です。<br><br>http://www.moneypartners.co.jp/partnersfx/deli_con.html
カッツさん<br><br>マネーパートナーズはこういうサービスもやっていたんですね。<br>情報ありがとうございます。<br><br>でも1万通貨単位からしかポジションを持てないのはまだいいとして、レバレッジが約48倍でロスカットラインが40%というのは厳しいな。<br>追証もできないので、米ドルの場合でポジションと逆の方向に1円50銭動いたら問答無用に強制決済されます。<br>これでは「外貨が安いときにとりあえずポジションを持っておく」といった長期保有には向いていませんね。