Diary 2004-08

8月 27

2004-08-27 G-conレポート

なんだかえらく間があいてしまいました。
8月の21、22日に第43回日本SF大会 G-conへ行ってきました。
以前京フェスに行ったけど、SF大会は今回が初参加。

【21日】
新大阪から新幹線で名古屋へ、新快速に乗り換えて岐阜に到着。
さらに小牧に住んでいる妹夫婦に会うために名鉄に乗り換えようとすると、ホームに止まっていたのは名鉄パノラマカー!ローカル線とはいえまだ現役だったのね。
ほぼ正月に生まれた姪っ子は8ヶ月。短時間ならつかまり立ちができるようになっていた。
しばらく遊んだあと、岐阜に戻ってホテルにチェックイン。実はPHSの接続ケーブルを持ってくるのを忘れたんだけど、東横インは全室から無料でインターネット接続可能だったのでLANケーブルを借りてメールチェックとか。


【22日】 開会式は正午からだが、10時から「SF初心者の部屋」をやっている。自分が初心者なのかどうかよくわからないけど、初参加なのでとりあえず覗いてみようと思ってたら……目が覚めたら10時すぎ。だめじゃん……
まあせめて開会式には間に合うように会場へ向かうことにする。
会場に着いて参加証を受け取ると、シール台紙のホルダーになっていた。シール台紙のイラストは美樹本晴彦氏。田中芳樹氏の『タイタニア』用のイラストらしい。
そういえばプログラムブックの表紙は山下いくと氏で、こっちはたぶん描きおろし。

開会式まではまだ30分ほど時間があったので「初心者の部屋」のある4階へ行こうと思ったら、2階までは行けたけど3階へ上がる階段がどこにあるのかわからない。なんじゃこの建物は!
しかたなく1階に戻り、時間をつぶそうと喫煙所へ行ってみると小川一水氏が。京フェスでも会っていたのですぐわかったけど、なんだか声をかけそびれる。
そんなこんなで開会式のホールに入れるようになったので椅子を確保。しばらくプログラムを読んだりしていると「前の方に席ができたので前に移動してください」というアナウンスが。
見るとさっきまで何もなかったところに座席がある。いまどきこの手のホールではこういう収納式の座席は珍しくないけど、座席が出てくるところを生で見る機会はそうそうあるものではない。すぐ目の前の貴重なイベントを見逃してしまった。くやしい。

開会式というか星雲賞授賞式では『第六大陸』で日本長編部門を受賞した小川一水氏が壇上に上がると司会者をデジカメで撮影。さらに客席を撮影して「こういう珍しい景色を撮っておかないと」「(執筆中の)『復活の日』3巻、遅れてます」
副賞の大きな提灯2個を両手に持って「うちが近くだからスクーターで来たんですけど、どうやって持って帰ればいいんでしょう?」

開会式の後はディーラーズルーム(同人誌とかの即売会場)を物色。荷物になるから2日目に買うつもりだったけど、草上仁氏のファンクラブが本人書き下ろしショートを書いたうちわを売っていたので購入。すぐ近くで本人がサイン会をしていたのですぐにサインしてもらう。
そのあと食事をしようと思ったが、会場で配っていた「時刊新聞」によると外で食べられるところはけっこう遠い。しかたないので高そうな会場の隣にあるホテルへ。
サンドイッチ、弁当は売り切れていてメニューはカレーのみ。あれで800円は高い。(あとで時刊新聞に「カレーは大盛!言ってみるもんだ」というコメントが。大盛にできたのか!)
テーブルに座ると向かいに野尻抱介氏が。「あ、アルビレオです」とあいさつ。最初にもらったシールは野尻氏のでした。
メシ食い終わって2階の喫煙所に行ってみると、「SFマガジン」の塩澤快浩編集長が同人誌を読んでいた。そのあとも何度か喫煙所へ行ったが、16時くらいまでずっと塩澤氏は本読んでた…(・Д・;)
コーヒーラウンジにはローダン・シリーズ全300冊の表紙を展示中。すごい…(写真に写っているのは半分程度)

会場内ではシール屋さんも開店中。野尻氏からシールをもらったこともあって、やっぱりシールを作りたくなってきた。
でもシール屋さんで用意されたデザインを使うのはいまひとつだな〜と思案していて持参したノートPCに入ってる画像を使うことを思いついた。
無難で芸はないけど猫の写真を採用。案の定、女性や子供には受けてました。
「前田建設ファンタジー営業部」ではガンダムのジャブロー基地をどうやって造るか検討していた。

など、アニメから読み取れる要件を元に考察していて楽しそうだったけど、会場は満員だったので入れず。
テルミンコンサートにも顔を出してみた。もう終わりかけの時間だったので演奏は聴けなかったけど、マトリョーシカ型テルミンはおもしろかった。

「G-conでGo!!」というコーナーは単に碁盤が置かれていただけ…と思いきや、いつのまにか中将棋が!子供相手に説明をしていたみたいだけど、21種92枚も駒があるので覚えるだけでも大変だよな。(基本的なルールは普通の将棋とほばいっしょだけど)
16時以降は林譲治氏と野尻抱介氏も参加の「ファーストコンタクトシミュレーション」へ。
コンタクトの場面はサイコロを使わないテーブルトークRPGというか、ディプロマシーみたいな感じだけど、コンタクト前の話し合いの部分も楽しい。いや、ゲームじゃなくてあくまでシミュレーションなんだけどね。
ただこの時間帯は「VFXができるまで」「折り紙キングギドラ」「まるいち開発室」「すごい科学で守ります!」と他にも見てみたい企画があったので、「ファーストコンタクト〜」だけで時間をつぶしたのが正解だったのかよくわからない。

この日はここまで。一部の人はCON-PACKやられふこんやらドンブラコンで楽しんでたみたいだけど、こちらは月曜までにかたづけないといけない仕事があったのでひとりさびしくホテルへ戻る。
ノートPCがあると、どこへ出かけてもある程度の仕事はできるのがいいよね。(泣)


【22日】
ちょっと遅れて会場に到着。「クイズ!SFヘキサゴン」は面白そうだったけど会場から人が溢れていて入れそうにないので断念。
隣の部屋の「野田篤司の宇宙開発講座」へ。案の定、野尻さんもいた。
内容は「液酸液水(液体酸素+液体水素)ロケットの方が効率がいいってことでみんなそっちばかり開発してるけど、1段目は昔ながらのケロシンとかの方がいいんじゃない?」とか。
JAXAの人だけに日本が苦労して開発したLE-7Aエンジンを否定するような内容は新鮮でした。
それに合わせてH-IIAロケットの使用を想定していた「ふじ」よりもさらにコンパクトで低コストな「人間ひとり運べるだけ」のシステムも披露(1,2,3,4)

午後はしばらくウロウロしてから「ライトでハードな物語〜野尻抱介・林譲治の創作の裏側」へ。
椅子に座って聴いていると、隣の空いた席に小川一水氏が座る。んで、すぐに呼ばれて前に出て行きました。そこからは3人で話をすすめてました。

暗黒星雲賞のゲスト部門は小川一水氏が星雲賞とダブル受賞。自由部門は会場になった長良川国際会議場がそのダンジョンのようなつくりで受賞しました。

さて、来年はHAMACON2だ!
行きたいなぁ。行けるかなぁ。