Take Me Out to the Green Stadium KOBE

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  21. 清原〜直球勝負?(2005-05-01)
  22. プロ野球交流戦観戦レポ(2005-05-30)NEW!
  23. アレックスはすごかった(2005-06-06)NEW!
  24. マスターズリーグ個人成績(2005-06-09)NEW!

2005-05-01 清原〜直球勝負?

ひさしぶり〜 渦さんのコラムに触発されて書こうと思ってるうちに500号達成でかなり間が悪くなってしまいました。
最初に断っておきますが、清原の言い分が正しいとはまったく思ってません。
でもそれ自体の是非よりも、あれはあれで清原らしいなと感じるんですよ。
そういうわけで清原発言に対する非難でも擁護でもなく、ああいうことを言ってしまう清原の考え方について憶測を含んだ解説みたいな内容です。

渦さんの「清原が自分で意識しているかしていないかは不明ですが、グラウンド外の心理戦というような戦略を清原選手が採っているとは言えるでしょう」
についてですが、たぶん清原は意識的な心理戦はやろうとしてもできないと思います。
勝手な憶測ではあるけど、清原の「勝負」に対する考え方は歳に似合わないほどピュアなんですよ。

タイトルを獲ったことがないことなどから低く評価されることもあるけど、清原のキャリアはプロ野球の歴史の中でもかなり素晴らしいものです。
高卒の新人選手がその年の内に(あの秋山を退けて)常勝チームの4番として固定され、初めてのスランプといわれた91年でさえ23本塁打。ライオンズ時代は必ず20本塁打以上打ってきた。
ジャイアンツに移ってから成績は下降したとはいえ、プロに入って以来ほとんどの試合で4番打者を務め、怪我以外の理由で2軍落ちしたことはない。
そしてその清原と対戦する各チームのエースたちも、清原に対しては少なからず特別の意識を持っていた。
山田久志の1000奪三振は清原から。達成後に「千個目はリーグを代表するような打者から獲りたかった」とコメントしていることから、たぶん清原から獲ることはある程度狙ってやったこと。
シンカーに絶対の自信を持っていた山田はともかく、清原が対戦してきたリーグを代表するような投手といえば西崎、野茂、伊良部といったストレートにこだわりを持つ投手が多かった。
試合を左右するような重要な場面ならともかく投手対打者の個人的な勝負が許される場面なら「勝負球はストレート」という思いは、そういう経験をしてきた清原にとっては他の誰よりも強いはずだ。

それに対して藤川ぐらいの選手は、たとえ試合の勝敗とは関係のない場面でもある程度の結果を残さなければ信頼を失ってしまう。あの場面ではたとえ打たれてもあまり責められないだろうが、「打ち取れるという自信があってのストレート」ならともかく「単に勝負にこだわりたいからストレート」を打たれていたらチーム首脳からの評価を下げられてしまうだろう。
プロに入ったときからスターだった清原にはそのあたりがいまひとつわからないのかもしれない。
だからあそこでフォークを投げた藤川や去年横浜(当時)の東の連続死球などの行為は「勝ちさえすればいいのか。自分だけじゃなくお客に対しても失礼な、真剣勝負を汚す投球や」と捉えてしまう。
それくらい「勝負」に対してピュアなんです、彼は。

あの清原と藤川の対決はたまたまテレビで見てたけど、藤川が出てきたときに思ったのは「ここで歩かせたら相当叩かれるだろうな〜」ってことでした。
たとえ勝負をしにいっても、あの状況で四球だったら「空気を読めてない」と言われてもしかたない。
でも最後の球は変化球であってもちゃんとストライクを投げたのだから、打てなかった清原に文句を言われる筋合いはない。
どんな投手でも自信があればやっぱりまっすぐで勝負したいものらしい。でもそれは投手が選択することであって、打者が要求するのはちょっとおかしいよね。

若い選手に対する威嚇的な言動も、清原にとっては「プロとして守らないといけないことを教えてやってる」だけであって、少なくとも意識の上では心理的に優位に立とうという考えは薄いと思われる。
たぶん「自分はそうやって教えられてきた」みたいな考えを持ってますよ。
それが必ずしも(それなりに経験のある)プロ野球選手すべてから支持されているわけではないにしろ、現役選手の中では経験を積んだ親分格であるという自負は持ってるから。

なんだか清原を擁護してるようにも受け取れる内容になってきたけど、彼は選手としての能力と実績は素晴らしいけどどちらかというと嫌いな選手。
阪急ファンとしてはさんざんやられた西武の選手だし、それでも大好きだった秋山が脇役に追いやられてたし、何といっても平沼に向かってバットを投げつけ(さすがに当てる気はなし)体当たりかましたのは絶対に許せない。

話を戻して、個人的には「真っ向堂々と直球勝負」という考え方は間違っていないというか、むしろ王道だと思う。
そして清原はプロ野球を代表する打者として、その王道を実行できる相手に恵まれすぎた。
実は王道って偏ったものなんですよ。
清原の勝負に対する価値観は純粋すぎるというか、落合みたいな清濁併せ持った「勝負」をできるような選手の方が好みだったりします。
見ている側にしても勝負に対してどれくらい純粋さを求めるかは人それぞれだから意見が割れるのは当然というか、そうやってあれこれ議論することも楽しみ方のひとつぐらいに考えるのがいいんじゃないでしょうか。

それはともかく、500号本塁打おめでとうございます。

2005-05-30 プロ野球交流戦観戦レポ

遅くなったけど、5月7日のバファローズ-ドラゴンズ戦と15日のバファローズ-カープ戦について。


5/7 バファローズ-ドラゴンズ戦
もう今のオリを応援する気にはなれないのでレフトスタンドへ行くつもりが、ついいつもと同じルートを通ったために大回り。習慣とは恐ろしい。
スカイマークスタジアム
試合は3回表にドラゴンズが6安打の集中攻撃で3点先制。
初回から5回まで毎回の10安打と完全にドラゴンズペースだったが、スコアボードを見ると得点は3回の3点のみ。
一見ワンサイドゲームなのに、これだけ点が取れない(=残塁が多い)ってのはやばくないか?と思い始めた。
そうしたらバファローズは6回に阿部真のタイムリーで1点、7回に谷のツーランHRで同点。
バファローズが粘って逆転したというより、流れを作っておきながら攻めきれなかったドラゴンズが情けない。

レフトスタンドは日ごろ神戸には来ないドラゴンズファンなので、谷のホームランでバックスクリーンが火を吹いたときに観客がどよめくのがなんか新鮮。
個人的には久しぶりに平井が投げるところを生で見ることができたのがうれしかった。
平井 正史平井 正史
ブルペンで投げてるとかなり間近で見られる。これだから神戸はいい。
最近はスタンドからブルペンが見えない球場が多いんだよな。


5/15 バファローズ-カープ戦
記録的な乱打戦となったひどい試合。もうむちゃくちゃ。

まず、1回表にバファローズ先発の高木が四球、ヒット、四球で1アウトも取れずに満塁。
その内容も打者3人に投げてストライクはたったひとつというひどいもので、その時点で即降板。
被安打1、2四球、投球回数0/3…
こんなに早く降りてしまうと準備ができていないあとの投手はいい迷惑。
代わった相木は案の定打たれる。
スコアボード
6点入ってまだ1アウト…カープの攻撃はとても長かった。

ようやくチェンジになると、今度はカープ先発の大竹も被安打3で2失点。
1イニング終了の時点ですでに荒れまくりの試合展開。

3回裏終了時ですでに1時間半経過。どっちも攻撃が長い。
その3回裏途中で大竹は降板。まあこんな状況で5回まで投げられるようなピッチャーじゃないから当然。
そして5回表、カープは5点を追加して [C 15 - 6 Bs]
さすがにここまで点差がつけば決まりだろうと思っていたら、その裏にバファローズの猛攻。
3回途中から投げていた梅津がつかまり1死で降板、その後を投げた広池、田中はひとつもアウトを取れないまま交代。
カープはこの回だけで4人の投手をつぎ込むはめになる。
バファローズ先発の高木と合わせて、1試合で投球回数0/3の投手が3人ってひょっとして新記録じゃないの?

しかし、バファローズはこの回だけで8点も取ったのにまだ1点リードされた状態。
いくら乱打戦でもここで追いつけなかったのは痛いんじゃないかなー、という考えが頭をよぎる。
そうしたらそれ以降カープは佐竹→永川→ベイル、バファローズは萩原→菊地原→加藤でヒットは出るけど落ち着いた展開になって、そのままカープの逃げ切り勝ち。

負け投手は高木。
つまり点の取り合いにはなったけど、結局バファローズは試合開始から逆転どころか同点にすることさえできなかった。
やっぱり5回に同点にできなかったのが大きいと思える。
そしてカープは5回裏終了時の投手は佐竹だったが、投球回数の関係で勝ち投手は永川。 菊地原も古巣相手に登板、投げたのは打者一人だけだったけど併殺に打ち取る。

試合の後半は0点が並んでいるけど、ランナーはそこそこ出たので全体的に試合時間が長く4時間34分、13時スタートだったけど8回あたりから照明が入る。
すでに試合から半月が経過しているというのもあるけど、試合時間が長すぎてあんまり印象に残っている場面がないのよ。
18時スタートだったら帰りの電車を心配しなきゃいけなかったろうな…


試合後、ゲート付近にブレザーを着た頭に多少白いものが混じっているおじさんたちが3、4人並んでおじぎをしてました。
バファローズの神戸と大阪の営業部隊は別部署になっていて、身内もライバルという状態。
バファローズはもう応援したくないけど、神戸は本当にいい球場。本拠地じゃなくなるとさみしいのでがんばってください。
だから市営地下鉄の料金をどうにかしてくれよ、神戸市。


ドアラはいたけどスラリーは来てなかった。

2005-06-06 アレックスはすごかった

前回書き忘れてたことがあったのでちょっとだけ追加。

5/7の試合でバファローズの北川がセンターオーバーの二塁打、守っていたアレックスはセンターのフェンス付近でボールを捕り二塁へ送球。
間に合わないことはわかっているのでヒョイっと軽く投げたように見えた。
そのボールはノーバウンドで二塁ベースに入っていた野手の胸元へ…ええっ?!

普通はあそこから投げてノーバウンドで二塁まで届かないよ。しかも胸の高さへ。
アレックスの全力送球は見られなかったけど、軽く投げたようにしか見えなかったのにあそこへ届いたのはけっこう衝撃。
試合の展開にはまったく関係のないプレーだけど、あれを生で見たのはなんかうれしかったのでした。
個人的に「金を払って見る価値のあるプレー」に認定。

2005-06-09 マスターズリーグ個人成績

1月に全日程終了してるんだけど、いまさら成績見ると面白かったのでネタにしてみる。
マスターズリーグ成績

MVPは川口和久。
今期のマスターズリーグは1チーム8試合。川口はそのうち5試合で先発(中継ぎ1試合)。投球回数も唯一20イニングを越える22回。
防御率は4位だが、最多奪三振のタイトルを獲得。
与四球が5(2位)というのも川口らしい。まあ投球回数が多いからというのもあるけど。
1勝しかしていないのは、マスターズリーグだと(年齢的に)先発が5回終了まで投げることが少ないからで、別に川口のせいではない。

もう一人目を引くのが北別府学。
全8試合に登板し、4勝2敗で最多勝。80年代のカープの両エースが大活躍でした。

最優秀防御率のタイトルは浅野啓司(スワローズ(アトムズ)-ジャイアンツ)と小田真也(ライオンズ)というプロ時代は地味な二人でした。(ともに0.00)
とはいっても浅野はオールスターに出てるんだけどね。

野手の方では首位打者が坊西浩嗣(ホークス)。(.550)
今期唯一の本塁打も打っている。マスターズリーグではめったにホームランが出ないので本塁打王のタイトルはないけど、まあ二冠王。
打点王は藤本博史(ホークス)。(10打点)
打撃三冠を元ホークス(そして現福岡アンビシャス)で独占。

そして今回の目玉は福間納
1985年のタイガース優勝時に中継ぎとして活躍した投手だが、今期は投手として登板はゼロ。
外野手として全試合に出場し、28打数14安打、二塁打5、三塁打1、5打点。
打率2位(.500)で最多安打のタイトルを獲得。
なんで投手登録なんだよ!